こんにちは。繁盛物件不動産の青柳です。
今週末からお盆に入りますね。飲食店や美容室で勤務されている方は繫忙期で忙しい毎日を送られていることかと思います。毎日酷暑が続いていますので、どうかお体には気を付けていただければと存じます!
さて今日は、資金計画をするときに意外と見落としがちな「物件初期費用」についてです。
● 初期費用ってなに?
テナントを借りるとき、月々支払う家賃のほかに敷金や礼金、仲介手数料など契約時にまとまって払う費用があり、
それを「初期費用」と呼んでいます。
具体的には下記のようなものが有ります。
敷金・保証金 〈目安:2ヶ月前後〉
契約終了時の原状回復費用や万一未払金があった場合にその補填に充てる費用です。
あらかじめ一定額を大家さんに預け入れしておきかかった費用を大家さんが差し引いて、残額は返却されます。
テナントの場合は現状回復費用を入居者が行う場合も多いですが、何か不測の事態が起きてすべて大家さんが現状回復を行う場合、住居等と比べてかなりの費用を要する場合があるので、6~10ヶ月分など大目に設定されている場合もあります。
礼金 〈目安:1ヶ月是前後〉
建物を所有する大家さんに対し、お礼の意味を込めて支払います。
敷金とは異なり戻ってこない費用になります。
前家賃 〈目安:1ヶ月是前後〉
入居初月の家賃を前場合で支払います。
保証会社 〈目安:1ヶ月是前後〉
昨今は連帯保証人ではなく、家賃保証会社を使用する場合が増えています。
家賃保証会社を使用する際は初回保証委託料として家賃+共益費等の固定費1か月分ほどを払います。
火災保険料
もし火災を起こしてしまった際の他区画や大家さんへの賠償と、自店舗の什器や備品の損害補償として加入します。
「借家人賠償責任」というものがあり、基本的には加入必須となります。費用は様々です。
仲介手数料 〈目安:5~1ヶ月是前後〉
物件の案内や契約手続きをした不動産会社に支払う費用です。
法律で上限は「家賃の1ヶ月分」と決まっています。
その他にも、オープンまでの数ヶ月間支払う空家賃や、お店をそのままの状態で引き継ぐ場合は造作譲渡金などがかかる可能性もあります。
● 初期費用の目安
上記の基本的な費用を足し合わせると6ヶ月ほどでしょうか。
つまり15万円の物件を借りると15万円×6か月で約90万円弱になりますので、
初期費用としては結構大きなお金ですよね。
しかも契約時にに自己資金から現金一括で支払うことになりますので、
初期費用がどれくらいかかるのか?はしっかりと念頭に置いて準備しておきましょう!
● 初期費用って安くならないの?
開業前、他にも改装費や厨房・美容機器などお金がかかるものが多いので、なるべく出費は抑えたいですよね。
ただ、仲介手数料や保証会社の費用などは決まった額ですし、敷金も念のため預かるお金なので
私がお手伝いさせていただいた案件でも中々値引いてもらう事は難しい状況でした。
唯一ご相談できるところといえば、礼金の部分になるかと思います。
ただこれもお礼として払うお金なので、あまり値引いてくれるものだと思うのはよろしくないですよね。
他に節約できるところとしては空家賃です。
これは契約開始からから、お店がオープンするまでにかかる家賃のことです。
もちろん原則は契約開始からのお支払いになりますが、相談により免除していただける場合もあるので
担当の不動産会社さんにご相談してみてくださいね。
ではまた!