皆さま、こんにちは。ZERO不動産です!
理想のテナントが見つかった後、次に気になるのが「内装の改装工事にいくらかかるのか?」というお金の話ですよね。実は、テナントの工事費用は選ぶ「業態」によって、驚くほど金額が変わります。
近年は建築資材や人件費の高騰もあり、事前の予算組みがより重要になっています。「思ったより高くて予算オーバーした!」とならないために、今回は主要な4つの業態における工事費の目安と、お金がかかるポイントをプロの目線で優しく解説します!
1. 業態別!改装工事費(坪単価)の目安
※以下の目安は、コンクリート剥き出しの「スケルトン物件」からイチから作った場合の一般的な相場(坪単価)です。
① 美容院・ヘアサロン
(例:15坪のお店なら、約600万〜1,200万円)
【どこにお金がかかる?】
美容院は、シャンプー台を設置するための「給排水(水道)工事」と、複数のドライヤーやセット面を同時に使うための「電気容量の増設工事」に大きくお金がかかります。また、シャワーの配管を床下を通すために「床を一段高くする工事(床上げ)」が必要になることが多く、これが費用を押し上げる要因になります。
【プロの耳寄り情報】
美容院の場合、この改装工事費とは別に、シャンプー台やカットチェア、促進器などの「美容機器の費用」が数十万〜数百万円単位で上乗せされます。また、給湯器に「循環式(いつでもすぐにお湯が出るシステム)」を導入すると初期コストはかなり高くなりますが、お客様を待たせず、ガス代・水道代の節約にもなるという大きなメリットがあります。予算と営業スタイルのバランスを見て慎重に選びましょう。
② 飲食店(カフェ・居酒屋など)
(例:20坪のお店なら、約1,000万〜2,000万円)
【どこにお金がかかる?】
あらゆる業態の中で、最も改装費が高くなりやすいのが飲食店です。床に油や水を流すための「防水・グリストラップ工事」、そして煙や臭いを外へ逃がす大型の「排気ダクト工事」といった目に見えない基礎工事に大金がかかるからです。焼肉や中華など、火や油を多く使う業態(重飲食)ほど高額になります。
【プロの耳寄り情報】
内装や配管の工事だけでなく、業務用冷凍冷蔵庫、製氷機、フライヤー、洗浄機といった「厨房機器」の購入・リースにも、かなりまとまった費用がかかる点を見落としてはいけません。内装デザインにお金をかけすぎて、厨房機器の予算が足りなくなった……ということのないよう注意が必要です。
③ 物販店(アパレル・雑貨・お土産など)
(例:10坪のお店なら、約400万〜700万円)
【どこにお金がかかる?】
水回りや大型の換気設備がほぼ不要なため、他の業態に比べると基礎工事の費用は抑えやすい傾向にあります。しかし、商品を並べる「造作棚(オーダーメイドの棚)」や「ショーケース」、精度を高めるための「照明(スポットライト等)工事」や「壁紙・床の仕上げ」がメインとなるため、ブランドのこだわりやデザインの質によって総額は大きく上下します。
④ 宿泊施設(ゲストハウス・一棟貸しなど)
【どこにお金がかかる?】
宿泊施設は、部屋数分の「シャワー・トイレ・洗面台の増設(水回り工事)」に加え、「エアコン(空調)を各部屋に配置する工事」が必要です。さらに何より大きいのが「消防設備工事」です。火災報知器や誘導灯、避難経路の確保など、法律(旅館業法・消防法)をクリアするための安全対策費用が必須となるため、坪単価が高くなりやすいです。
2. 改装費を賢く抑えるための「2つの裏ワザ」
工事費を劇的に下げる一番の方法は、前のテナントが使っていた内装や設備が残っている「居抜き物件」を選ぶことです。
同業種の居抜き(美容院の跡地に美容院、カフェの跡地にカフェなど)であれば、水道やダクト、さらには厨房機器やシャンプー台などがそのまま使えるため、開業コストを通常の半分以下に抑えられるケースも珍しくありません。「使えるものは使う」が賢い開業の鉄則です。
前回のコラムでもお話ししましたが、「物件を契約した後に内装会社を呼ぶ」のは手遅れになるリスクがあります。
気に入った物件が見つかったら、申し込みの段階で内装業者様にも現地を見てもらい、「この物件で自分のやりたいお店を作ると、機器も含めていくらかかるか」の概算見積もりを出してもらいましょう。それと同時に「融資(ローン)の相談」を進めることで、予算オーバーでの失敗を100%防ぐことができます。
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