こんにちは!繁盛物件物語の青柳です。
今日はプレミアムフライデーですね。ワークスゼロでもプレミアムフライデー、実施しています。私も今日は早めに帰って、1月中に行きたかったお店を訪ねる予定です。皆さんもぜひ、今日の夜は街の飲食店で金曜日を楽しんでみてくださいね。
さて、前回からの続きで競合調査についてです。覆面調査を依頼したり、売り上げ推計を出したりといいった本格的な方法もあるのですが、今回は長野県という地方で、その場所に根差してお店を営んでいらっしゃる個人事業主の方にも取り組みやすい方法をご紹介したいと思います。
そもそも競合調査の直接的な目標は何でしょうか?前回、出店意思を調べるためと書きました。どんなお店をつくるかは初めは「(ご自身が)自分の強みや好きなことを活かしてお店をやりたい」「(ご自身が)こんなお店があったらいいな」という気持ちからスタートすると思います。しかし実際にお店に来るのはお客様になります。エリア調査・競合店調査は、自分のお店のお客様となりうる人たちが、お店に行く「理由」を探ることが目的になります。その結果によって、自分の”やりたい”とお客様の”行きたい”をうまくミックスして、お店のデザインやメニュー、価格、スタイルに反映していくと、より地域に愛されるお店になっていくのではないでしょうか。
競合店をチェックする項目とは?
それでは、競合店を調査する場合にどんな点をチェックしていくか?
下記の項目は飲食店の場合を想定していますが、
どんなお店であっても応用はできると思いますので
参考にしてみてください。
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<基本情報>
・店名
・最寄り駅orバス停
→最寄り駅のじょう
・立地状況
→周りに多いのは住宅?店舗? 車通りなど
・営業時間
・定休日
・客層
・時間帯繁盛状況
→気になるお店は平日/休日、昼/夜など色んな時間を見てみましょう。
<外観>
・店頭
・看板の視認性
・サンプルケース
<店内>
・店舗の広さ
・厨房設備
・照明の具合
・空調の具合
・BGMの内容
・演出
・テーブルのセッティング
・イスの高さや大きさ
・床材
・壁面
・トイレ
<スタッフ>
・従業員の服装
・接客態度
・人数
・年齢
<メニュー・料理>
・メニュー構成
・メニューデザイン
・見やすさ
・料理の盛り付け
・味
・価格帯
・予測客単価
<広告・宣伝>
・店内のPOP
・チラシやカード類
・Webサイト
・その他、販促物
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チェックの方法は、とにかく気づいたことをメモしていくという感じで十分です。
もちろんきっちりと調査をしてレポート化するにこしたことはありませんが、
それよりも「肌感覚」を大切にしてください。
マーケティングとは、お客様がどの店にいくか決めるプロセスでもあります。
ですので、一番見なければいけないポイントは、
「なんで他店ではなく、この店を選んだのか?」ということが大切。
お客さんは飲み食いしにくるのではなく
「どんな体験をしに来たのだろうか」という視点で見てみてください。
ある目的や欲求を満たすために人は商品やサービスを買います。
競合のお店より、さらに良い価値を顧客に提供すること、
つまり提供する価値の競合との差が差別化になります。
だからこそ、「肌感覚」が大切なのです。
たとえば、皆さんは外食するときに
どのような気分で店を選ぶでしょう?
・今日はとびっきり”美味しいお店”に行きたい
・雑誌の特集に乗っていたお店に行ってみたい
・友人と会うからゆっくり落ち着けるところたくさんおしゃべりしたい
・自分の好みをよく知ってくれているあの店についつい通ってしまう
・元気な定員さんに会いに。
・店内の雰囲気がとってもオシャレなお店に行きたい!
・平日は近いところで・・・
などなど・・・
このときの「気分」が、
お客様が求めている価値ということになります。
例えば、恋人と二人で行くときは、雰囲気が良いお店を選ぶでしょう。
そのときには、恋人との大切な時間を楽しむという
価値を求めているということになりますね。
だから、お客様の立場になって素直な気持ちで、
その店に来ることによって「満たしたい欲求を拾っていく」ということが
ポイントになるのです。
それを拾うために、いろいろな項目をチェックしながら
その店はどんな体験を提供しているのか?どんな価値があるのか?
という視点で見るということを意識してみてください。
さて、冒頭でお話した、
自分の店に「お客様が来る理由」を作るということ。
なんでこの店にお客様は来るのか?
どんな客層がいるのか?
なんで他店ではなく、この店に来たのか?
そのような要素を踏まえて
最終的には、自分の店がどんな 体験 ・価値を提供しているのか
ということをきちんと答えられるようにすることが大切なのです。
他店ではなく当店に来る理由を作っていきましょう。
ZERO不動産は、出店計画に伴う各種調査や業態検討からご相談いただけます。お悩みの際は一度ご相談ください。