こんにちは!青柳です。
店舗物件を探していると、「居抜き」や「スケルトン」などのキーワードを耳にする場面も多いのではないでしょうか?
「居抜き」とは、基本的には前のお店の内装や設備がほとんど残されていて、あまり手を加えずとも開業ができるような物件のことを指します。非常にメリットも多い居抜き物件ですが、今回は具体的にどんなメリットがあるのか、気を付けないといけない点は何なのか、解説してみたいと思います!
◆居抜き物件のいいところ
①初期投資が抑えられる
これがやはり居抜き物件最大の魅力になります。
本来購入すべき設備や、行うべき工事がすでになされている状況ですので、投資するべき部分がかなり少なくなってきます。それにより、月々のローンお支払い額がぐっと抑えられますので、その分利益が出やすい形になっていきます。お店の運営は、ただ投資を抑えればおさえただけいいということではなく、投資と回収のバランスだと思います。しかし、ニッチな業態や新規開業のお客様にとっては、やはり投資のリスクを軽減できるのはとってもメリットになります。
②短期間でオープンできる
改装したり、購入して準備するものが少ない分、もちろんオープンまでの準備期間も短縮することができます。居抜きで残っている設備の内、どのくらいをそのまま使うのかや、どの程度+αで自分の”味”を出していくのかにもよりますが、
例えば「ラーメン屋さんからラーメン屋さん」など業態自体もほとんど同じ場合は、数日の工事だけでもオープンできる場合があります。
◆気を付けたいこと
居抜き物件で特に似た業態のお店をつくる場合、前のお店の使える部分は上手に使いながらも、自分自身の考えた作戦をしっかりお店に落とし込むことと、自分のお店のカラーをしっかり新しく作っていくことが重要になります。
どんな理由であれ、前のお店の方は同じ場所でお店を閉めるに至ったということを考えると、ただそのまま看板を付け替えただけですと、街に愛され繁盛店になっていくことは難しい可能性も大いにあります。
それではどんな所を新しくしていけばいいのでしょうか?考えられるポイントをご紹介します。
なんといってもお店の「顔」!
お店の前を通った人や、噂をきいてお店を訪れた人に、「新しいお店に変わったんだ!」「こんなお店になったんだ!」という新鮮さを感じてもらうことが重要です。
そして、店内の賑やかさが垣間見えたり、外観からもお店の”押し”が何か分かるようにするなど、お店のコンセプトや強みが伝わるような工夫も重要になってきます。また、外観と同じくドアを開けた瞬間の第一印象も同様に重要になってきます。
※こちらは居抜き物件ではありませんが、WORKS-ZEROで改装させていただきましたお客様の店舗外観になります。
自分の作戦/戦略をしっかりと実現する。
現状のお店に合わせるのではなく、”どんなお店にしたいか”というご自身のお考えを形にしていくことが重要です。
「自分のお店をもつ」からには自分のお店での体験や商品を通して、お客様に伝えたいことや味わっていただきたいことを実現するために、 経験や、勉強されたこと、また弊社含め色々な人たちからの提案などの中から「取り入れるべき」と判断したことは、妥協せずに盛り込んでみてください。
また、そのために厨房区画などを大幅に変更する必要がある場合は、居抜き物件であってもそれなりの投資が必要になってくる時もありますので、「やりたいこと」と「すでにあるもの」のバランスを鑑みて、メリットがあるかどうか判断していただければと思います。
造作譲渡金
あまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
居抜き物件は、ただ単に場所を借りるという考え方ではなく、”前の持ち主が内装や設備を購入してくれる人にお店を譲る”という形で募集している場合もあります。そうした時の内装や設備の購入代金のことを「造作譲渡金」といいます。
この場合は、ご自身の事業計画・資金計画と譲渡内容や価格を吟味した上で今回の開業に合っているのかどうかご検討いただければと思います。

とはいえ、長野県内で条件に合う居抜き物件に出会える確率は非常にレアです。ですので、特に新規開業をお考えの方で、居抜きの物件に出会えた場合は、一度内覧など踏み込んでご検討されることをおすすめいたします。繁盛物件物語でも、自社紹介案件やそうでないにかかわらず、ご相談にお応えさせていただきますので、居抜きの店舗テナント物件を探したい方や、検討中の方はぜひ一度ご相談いただければと存じます。
長野県の店舗・テナントはZERO不動産にお任せください!